海外FXで1,000万円の利益が出たら税金はいくら?100万・300万・500万円との比較
計算の前提
- 所得税:国税庁 No.2260 の速算表(令和8年4月1日現在)で、「本業の課税所得」と「本業の課税所得+海外FXの利益」の税額をそれぞれ出し、その差を海外FXで増える所得税とする
- 復興特別所得税:所得税の2.1%(2026年分の申告を想定)
- 住民税:海外FXの利益×10%(所得割)で概算
- 海外FXの利益は経費を引いた後の金額(雑所得)。国内FXは同じ利益×20.315%
- 本業の課税所得は、給与などから各種所得控除を引いた後の金額
利益別・本業の所得別の税金の目安
本業の課税所得 0万円の場合
| 海外FXの利益 | 所得税+復興特別所得税 | 住民税(10%) | 増える税金の合計 | 利益に対する割合 | 国内FX(20.315%)なら | 差 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 100万円 | 51,050円 | 100,000円 | 151,050円 | 15.1% | 203,150円 | 海外FXが52,100円低い |
| 300万円 | 206,752円 | 300,000円 | 506,752円 | 16.9% | 609,450円 | 海外FXが102,698円低い |
| 500万円 | 584,523円 | 500,000円 | 1,084,523円 | 21.7% | 1,015,750円 | 海外FXが68,773円高い |
| 1,000万円 | 1,801,044円 | 1,000,000円 | 2,801,044円 | 28.0% | 2,031,500円 | 海外FXが769,544円高い |
本業の課税所得 300万円の場合
| 海外FXの利益 | 所得税+復興特別所得税 | 住民税(10%) | 増える税金の合計 | 利益に対する割合 | 国内FX(20.315%)なら | 差 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 100万円 | 173,570円 | 100,000円 | 273,570円 | 27.4% | 203,150円 | 海外FXが70,420円高い |
| 300万円 | 581,970円 | 300,000円 | 881,970円 | 29.4% | 609,450円 | 海外FXが272,520円高い |
| 500万円 | 1,022,531円 | 500,000円 | 1,522,531円 | 30.5% | 1,015,750円 | 海外FXが506,781円高い |
| 1,000万円 | 2,605,081円 | 1,000,000円 | 3,605,081円 | 36.1% | 2,031,500円 | 海外FXが1,573,581円高い |
本業の課税所得 700万円の場合
| 海外FXの利益 | 所得税+復興特別所得税 | 住民税(10%) | 増える税金の合計 | 利益に対する割合 | 国内FX(20.315%)なら | 差 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 100万円 | 234,830円 | 100,000円 | 334,830円 | 33.5% | 203,150円 | 海外FXが131,680円高い |
| 300万円 | 806,590円 | 300,000円 | 1,106,590円 | 36.9% | 609,450円 | 海外FXが497,140円高い |
| 500万円 | 1,480,450円 | 500,000円 | 1,980,450円 | 39.6% | 1,015,750円 | 海外FXが964,700円高い |
| 1,000万円 | 3,165,100円 | 1,000,000円 | 4,165,100円 | 41.7% | 2,031,500円 | 海外FXが2,133,600円高い |
当サイトの計算(2026-10-03)。所得税の速算表は国税庁 No.2260(令和8年4月1日現在)。1円未満は四捨五入しています。
表から読み取れること
本業の所得が多いほど、同じ利益でも税金が増える
海外FXは総合課税なので、利益は本業の課税所得の上に積み上がります。利益1,000万円でも、本業の課税所得0円と700万円では、増える税金に約136万円の差があります。
国内FXより低くなるのは、所得が小さいときだけ
計算した12パターンのうち、海外FXのほうが低かったのは、本業の課税所得0円で利益100万円・300万円の2つだけでした。本業の課税所得300万円以上では、利益100万円の時点で国内FXより高くなります。区分ごとの税率は海外FXと国内FXの税金の違いで整理しています。
本業の課税所得0円の数字は「高め」に出ている
ほかに所得がない人は、基礎控除などの所得控除を海外FXの所得から引けるため、実際の税額は表より少なくなります(シミュレーターと同じ前提で計算しているため)。
2027年分(令和9年分)からの変更
令和8年度税制改正で、令和9年(2027年)1月1日以後に生ずる所得から、復興特別所得税の税率が2.1%から1.1%に下がり、新たに防衛特別所得税が加わります(国税庁 No.2260)。国税庁は、源泉徴収について「防衛特別所得税と復興特別所得税の合計税率に変更はない」と説明しています(No.2507、2026-10-03確認)。
当サイトの推測ですが、合計が同じなら、この記事の表(復興特別所得税2.1%で計算)の金額は、2027年分でも大きくは変わらないと考えられます。ただし、確定申告での計算方法についての国税庁の案内は、現時点で確認できていません。2027年分の申告の時期(2028年)に、国税庁の最新情報で確認してください。
税金の資金を残しておく
海外FXの利益は、口座に残したままでも決済して確定した時点で所得になります。翌年3月の納付に備えて、表の「利益に対する割合」くらいを目安に、利益の一部を取り分けておくと安心です。また、翌年は住民税も増えます。住民税は前年の所得をもとに翌年課税されるため、会社員は翌年6月ごろからの住民税の額も変わります。
損失が出た年に繰り越しはできないため、「来年負けたら相殺できる」とは考えられません(損失の記事参照)。
法人化を検討するときの注意
利益が1,000万円規模になると、法人化を考える人もいます。ただし、表の税率だけを見て決めるのはおすすめしません。
- その年の利益が来年も続くとは限らない:法人の固定費(税理士費用、赤字でもかかる法人住民税の均等割など)は利益が減っても毎年かかる
- 法人のお金は自由に使えない:個人で使うには役員報酬や配当として受け取り、そこで個人にも税金がかかる
- 口座の条件は業者しだい:法人口座を開設できるか、条件は海外FX業者ごとに異なる
- すでに出た利益には間に合わない:法人化しても、個人で出た利益は個人の所得として申告する
当サイトでは法人税の税率や「いくら以上なら得」という線引きは扱っていません。数年分の利益の見込みを持って、税理士に個人と法人の両方を試算してもらってから判断してください。個人のままできる対策は税金が高すぎるときの対策にまとめています。
自分の数字で確かめるには
本業の課税所得や利益が表と違う人は、シミュレーターに自分の数字を入れてください。申告の手順は確定申告のやり方で解説しています。
よくある質問
1,000万円の利益の税金は50%くらいですか?
本業の課税所得が0〜700万円の3パターンでは、増える税金は利益の約28〜42%でした。最高税率45%(住民税・復興税込みで約55.9%)がかかるのは、合算後の課税所得4,000万円以上の部分だけです。
年収そのものを「本業の課税所得」として見ていいですか?
いいえ。年収(額面)から給与所得控除や社会保険料控除などを引いた後の金額です。源泉徴収票から出せます。
税金を払うお金がないときは?
期限までに納付できない場合は、延滞税がかかります。早めに税務署に相談してください。
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この記事について 運営者は税理士ではありません。国税庁などの公開情報をもとに一般的な仕組みを整理したもので、個別の税額や申告方法を保証するものではありません。ご自身のケースは税務署または税理士にご確認ください。情報の確認日:2026-09-29。
海外FXのリスク 海外FX業者の多くは日本の金融庁に登録されておらず、日本の投資者保護の制度の対象外です。出金の遅れや拒否などのトラブルが起きる可能性があります。レバレッジ取引は元本を上回る損失が出ることもあります。取引はご自身の判断と責任で行ってください。